BtoB決済代行を検討する際、多くの企業が気にするのが手数料や保証料です。サービスによって異なりますが、BtoB後払い・掛売り決済では、請求金額に対して一定割合の保証料が設定されることがあります。
比較サイトやサービス紹介では、0.5%から3.5%程度の料率が紹介されることもあります。ただし、実際の料率は取引内容、保証範囲、利用金額、契約条件によって変わるため、必ず個別に確認が必要です。費用対効果を判断するには、削減できるコストやリスクを総合的に見る必要があります。
掛売り取引を行う場合、取引先の信用力を確認する必要があります。新規取引先の会社情報を調べ、支払い能力や事業実態を確認し、必要に応じて反社会的勢力との関係がないかも確認します。
決済代行を利用すれば、取引先の与信審査をサービス側で行ってくれるため、自社の確認工数を減らせます。審査体制を自社だけで構築するよりも、スピーディーに掛売りを始めやすくなります。
BtoB取引では、請求書の作成、送付、入金確認、消込、未入金リストの管理など、多くの事務作業が発生します。取引件数が増えると、月末月初に作業が集中します。
決済代行サービスによっては、請求書発行、代金回収、入金管理、督促まで一貫して対応できます。削減できる人件費も含めて手数料を評価しましょう。
未入金が発生した場合、督促は避けて通れません。しかし、営業担当者が顧客に支払い確認をするのは心理的な負担が大きく、関係性を損ねることを恐れて対応が遅れることがあります。
決済代行会社が督促や問い合わせ対応を担える場合、自社担当者の負担を減らせます。回収率だけでなく、顧客関係の維持という観点でも費用対効果を考えましょう。
BtoB取引では、1件あたりの請求金額が大きくなることがあります。利益率が高くない取引で売掛金が回収不能になると、同じ利益を取り戻すにはさらに大きな売上が必要になります。
手数料を嫌って保証のない運用を続けると、普段はコストを抑えられているように見えても、1件の貸倒れで大きな損失が出る可能性があります。保証料はリスク対策費として考えることが重要です。
貸倒れが発生した場合、損失は未回収金額だけではありません。督促、内容証明、弁護士相談、社内報告、会計処理、税務処理など、追加の対応コストが発生します。
売掛金保証がある決済代行を利用していれば、一定の条件のもとで未回収リスクを抑えられます。保証範囲や免責条件は必ず確認しましょう。
まずは、現在の請求・回収業務にどれくらいのコストがかかっているかを把握しましょう。経理担当者の作業時間、営業担当者の確認時間、請求書郵送費、振込確認、消込、督促、信用調査費用などを洗い出します。
担当者の人件費を時間単価で計算すると、見えにくかったコストが可視化されます。手数料だけを見て高いと判断する前に、自社で同じ業務を続けるコストと比較しましょう。
次に、貸倒れリスクを見積もります。過去の未回収率、支払い遅延件数、取引先の属性、大口取引の比率を確認し、年間でどの程度の損失リスクがあるかを考えます。
保証料は、発生するかどうかわからない損失に備える費用です。未回収が発生したときの影響が大きい企業ほど、保証の価値は高くなります。
決済代行の費用対効果は、コスト削減だけでは測れません。与信審査や保証があることで、これまで不安で受けられなかった新規取引や大口案件に対応できる可能性があります。
BtoBでは、支払い方法が合わないことが商談の障壁になることがあります。顧客が希望する掛売りに対応しながら、自社の未回収リスクを抑えられるなら、手数料は売上拡大のための投資とも考えられます。
決済代行は、契約すればすぐにすべてが自動化されるわけではありません。取引先登録、請求データの作成方法、社内承認フロー、顧客への案内、未入金時の対応などを設計する必要があります。
導入支援が手厚い会社であれば、自社の運用に合わせた設定やフローづくりを相談しやすくなります。初期設計の支援があるかどうかは、導入後の効果を大きく左右します。
決済代行の価値は、平常時だけでなく、トラブル時にも表れます。審査結果への相談、限度額の確認、請求内容の修正、入金遅延、顧客からの問い合わせなど、運用中にはさまざまな問題が発生します。
サポート体制が整っているサービスであれば、問題が起きたときに相談しやすく、社内で抱え込まずに済みます。手数料が多少高くても、サポートによって未回収や顧客離脱を防げるなら、結果的に費用対効果が高くなることがあります。
BtoB決済代行の手数料や保証料は、単なるコストではありません。与信審査、反社チェック、請求書発行、入金管理、督促、未回収リスクの軽減、顧客対応といった業務を外部の仕組みに置き換えるための費用です。
費用対効果を正しく見極めるには、料率だけでなく、自社運用の人件費、信用調査費、督促工数、貸倒れリスク、売上機会の拡大を含めて比較する必要があります。自社の取引規模、顧客属性、経理体制、リスク許容度に合ったサービスを選びましょう。
BtoB決済代行は、営業部門だけ、または経理部門だけで決めると、導入後に使いにくさが残ることがあります。営業は受注機会を広げたい一方、経理は請求・入金管理を正確に進めたいと考えます。管理部門は内部統制やリスク許容度を重視します。
そのため、導入前には取引金額の上限、審査に落ちた場合の代替案、未入金時の連絡ルール、顧客への案内方法を部門横断で決めておきましょう。決済代行会社の機能比較だけでなく、自社側の運用ルールをそろえることが成果につながります。
決済代行会社へ問い合わせる際は、料金表だけを確認するのではなく、自社の取引に当てはめた質問を用意しておくと比較しやすくなります。たとえば、初回取引と継続取引で審査は変わるのか、大口案件の限度額は相談できるのか、請求書の名義や送付方法は選べるのか、といった実務上の論点です。
また、導入後に誰がサポートしてくれるのか、トラブル時の連絡先はどこか、APIや会計ソフト連携の支援範囲はどこまでかも確認しましょう。導入後の運用を想定した質問をすることで、表面的な料金比較では見えない差が判断しやすくなります。
ここでは、BtoBの請求業務における悩みを解決する決済代行会社を目的別に紹介。
与信精度・審査スピード・経理処理の自動化など、自社の目的に合ったサービス選びの参考にしてください。

| 限度額 | 最大5,000万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短数秒 |
| 連携 機能 |
API、iPaas連携可 |
| 保証料 | 請求金額の 0.5~3.5% |
LINE、ココナラ、スペースマーケット、キャンドゥ、ニトリ

| 限度額 | 1,000万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短1秒 |
| 連携 機能 |
約10種類 |
| 保証料 | 委託金額の 0.5~3.5% |
SOMPO Light Vortex、JA全農たまご、Schoo、丸紅フォレストリンクス

| 限度額 | 最大30万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短2営業日 |
| 連携 機能 |
15種以上 |
| 保証料 | カード決済の場合 2.65% |
日本調剤、毎日新聞社、扶桑社、Gakken