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決済代行会社の乗り換え

決済代行会社の乗り換えは、手数料削減や決済手段拡充による売上アップの大きなチャンスです。しかし、顧客への影響や移行作業の負担など、乗り換えには顧客体験・売上に直結する運用リスクも伴います。

本記事では、失敗しないための判断基準や注意点について詳しく解説します。

決済代行会社の乗り換えのタイミング

事業フェーズの節目

新サービスや大型キャンペーン開始、ECサイトのリニューアルなど、事業の転換期が最適なタイミングです。これらの節目で決済のシステム要件を見直すことで、既存顧客への影響を最小限に抑えつつ、新しい決済手段の導入や手数料の見直しを一括で行えます。大きな変更がない通常期にシステム連携だけを個別に行う場合よりも、全体の見直しを一度に進めることで、効率化しやすくなります。

契約更新時期や繁忙期前

現在の決済代行会社との契約更新時期の数ヶ月前も検討に適しています。更新時期に合わせて解約・移行することで、違約金発生リスクを回避しやすくなります。また、年末商戦や大型セールなどの繁忙期直前は避けるべきです。システムトラブルが売上に直結するため、繁忙期に間に合うよう、閑散期に移行を完了させる計画を立てましょう。

キャッシュフロー改善が必要な時

現在の入金サイクルや手数料に不満がある場合、乗り換えを検討する具体的なタイミングです。特にキャッシュフローがひっ迫しているなら、入金サイクルが短い代行会社への移行は最優先事項となり得ます。乗り換えによる手数料の差額や入金日数短縮によるメリットを算出し、コスト削減・資金繰り改善効果が見込めるならば、即座に動くべきでしょう。

会社乗り換え時の確認ポイント

既存顧客と定期購入への影響

重要なことは、顧客への影響を抑えることです。特にカード情報が新しい会社に引き継げるかを必ず確認します。セキュリティ上の理由から引き継ぎができない場合、定期購入を利用中の顧客にはカード情報の再登録を依頼する必要が生じ、顧客離脱のリスクが高まります。事前に告知し、再登録フローやサポート体制を万全に整えておくべきです。

コストとキャッシュフローの改善

乗り換えの目的の一つである費用対効果を徹底的に比較します。新しい決済代行会社の決済手数料(率だけでなく計算方法も)、初期費用・月額固定費、そして入金サイクルを総合的に評価します。入金サイクルが短いほどキャッシュフローが改善されます。トータルコストが現在の会社より本当に優れているか、細部まで検証が必要です。

システム連携と機能の網羅性

自社システム(ECカート、POSレジなど)とのAPI連携の容易さや、必要な決済手段(クレカ、後払い、スマホ決済など)がすべて利用可能か確認します。また、現在の業務を効率化できる管理画面の使いやすさや、不正利用対策(セキュリティ)、問題発生時のサポート体制も重要な比較項目です。システム安定性や運用面の課題が解消されるか見極めます。

乗り換える際の注意点

二重契約と旧決済のデータ処理

乗り換え作業中は、新しい決済代行会社の審査・導入と並行して、旧会社との契約をすぐに解約しないことです。新システムが完全に稼働するまで、一時的に二重契約期間を設けることで、決済停止による売上機会の損失を防ぎます。

また、旧決済代行会社で受けた未精算の受注や、キャンセル・返金処理が必要なデータがないか確認し、契約解除前にすべて処理を完了させてください。

対応ブランドの欠落と顧客への通知

現在の決済代行会社で利用できていたカードブランドや決済手段が、乗り換え先では対応していないケースがあります。

これにより、特定の顧客層が利用できなくなり、顧客離脱につながるリスクがあります。移行前に必ず既存の決済方法がすべて維持できるかを確認し、もし変更がある場合は、顧客に対して事前にその旨を丁寧に通知し、新しい決済方法への誘導を行うことが不可欠です。

システム連携と入念なテスト

新しい決済代行会社のシステムと、自社のECカートや管理システムとの連携ミスは、決済エラーに直結します。

本番稼働前に、少額決済による「テスト購入」を必ず複数回行い、決済処理だけでなく、売上データの管理画面への反映や、キャンセル・返金処理の流れまで、一連の動作が正常に行えるかを徹底的に検証する必要があります。不具合は必ず解消してから本稼働に移しましょう。

まとめ

決済代行会社の乗り換えは、単なるコスト削減に留まらず、事業の成長を左右する重要な経営判断です。

乗り換えを成功させるためには、「既存顧客への影響を最小限に抑えること」「費用対効果をトータルで評価すること」「システム連携とデータ移行を徹底的にテストすること」の3点に注意が必要です。

二重契約期間の確保や、繁忙期を避けたタイミングでの移行を計画し、乗り換えの目的(キャッシュフロー改善、売上拡大など)を達成できるか、最終チェックリストを用いて確認しましょう。

【目的別】
BtoB向け決済代行会社
おすすめ3選

ここでは、BtoBの請求業務における悩みを解決する決済代行会社を目的別に紹介。
与信精度・審査スピード・経理処理の自動化など、自社の目的に合ったサービス選びの参考にしてください。

与信の精度・継続率
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Paid
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※画像引用元:Paid公式HP(https://paid.jp/)
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限度額 最大5,000万円
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機能
API、iPaas連携可
保証料 請求金額の
0.5~3.5%
主な導入企業

LINE、ココナラ、スペースマーケット、キャンドゥ、ニトリ

公式HPで与信精度
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電話で問い合わせる

審査のスピード・通過率
で選ぶなら
マネーフォワード掛け払い
マネーフォワード掛け払い
※画像引用元:マネーフォワード掛け払い公式HP(https://biz.moneyforward.com/kakebarai/)
おすすめする理由
  • 審査スピードは最短1秒。機械学習を用いた独自の審査モデルで高速化を実現

  • 審査の通過率は99%※2。クラウド上で管理された取引データをベースに与信判断を行う
限度額 1,000万円
審査の速さ 最短1秒
連携
機能
約10種類
保証料 委託金額の
0.5~3.5%
主な導入企業

SOMPO Light Vortex、JA全農たまご、Schoo、丸紅フォレストリンクス

公式HPで速度・通過率
について詳しく見る

経理・会計処理の自動化
で選ぶなら
ロボットペイメント
ロボットペイメント
※画像引用元:ロボットペイメント公式HP(https://www.robotpayment.co.jp/service/campaign/b2b_payment/)
おすすめする理由
  • 弥生会計、勘定奉行、freee会計など主要会計ソフトと直接連携が可能で、入力作業を自動化

  • 仕訳データの取り込み・生成を自動で行い、経理・会計業務を効率化
限度額 最大30万円
審査の速さ 最短2営業日
連携
機能
15種以上
保証料 カード決済の場合
2.65%
主な導入企業

日本調剤、毎日新聞社、扶桑社、Gakken

公式HPで自動化
について詳しく見る

電話で問い合わせる

※1 参照元:Paid公式HP(https://paid.jp/)2025年7月19日調査時点
※2 参照元:マネーフォワード掛け払い公式HP(https://biz.moneyforward.com/kakebarai/