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BtoB決済代行でよくあるトラブル事例とは?導入前の確認事項と対策

BtoB決済代行のトラブルは運用の認識差から起こる

BtoB決済代行は、与信、請求書発行、入金消込、督促、未回収保証などを効率化できる一方、サービスごとに対応範囲が異なります。「請求業務をすべて任せられると思っていた」「既存顧客は全社審査に通ると思っていた」といった認識のずれがあると、導入後にかえって業務が複雑になることがあります。よくある事例を把握し、契約と実運用の両面から対策しましょう。

トラブル1:想定より与信審査に通らず受注機会を失う

最も影響が大きいのは、既存または新規の取引先が与信審査に通らず、従来の掛け払いを提供できなくなるケースです。自社の基準では取引可能でも、代行会社の審査基準では承認されないことがあります。審査通過率を自社の顧客構成で確認しないまま全面移行すると、売上や継続率に影響しかねません。

対策は、法人・個人事業主・開業直後・高額取引など顧客を分類し、導入前に想定審査や過去データでの検証を行うことです。NG時は前払い、カード決済、入金確認後の提供などの代替手段を用意します。審査結果を理由に一律で受注を断るのではなく、自社与信を併用する範囲も決めましょう。

トラブル2:保証されると思っていた債権が対象外になる

「未回収保証あり」という説明だけで安心し、免責条件を見落とすトラブルもあります。審査承認前の納品、登録内容と実際の取引の不一致、請求期限超過、納品証跡の不足、取引先との紛争などは、保証対象外となる可能性があります。保証の有無ではなく、保証が成立する条件まで理解することが重要です。

契約前に、対象となる債権、保証上限、申請期限、必要書類、キャンセルや返品時の処理を確認します。現場が条件を守れるよう、受注、与信承認、納品、請求確定の順序を業務マニュアルに落とし込みましょう。保証対象外になった事例を提供会社へ質問するのも有効です。

トラブル3:二重請求や請求漏れが発生する

旧システムと決済代行を並行運用する移行期には、同じ取引を双方で請求したり、どちらも請求しなかったりするリスクがあります。請求書を再発行した際、元の請求との区別が不十分で、取引先が二つの請求だと誤認する場合もあります。請求データの作成元と送付主体を一つに決めることが基本です。

対策として、受注番号や請求IDを一意にし、送信済み・取消・再発行のステータスを一元管理します。移行期間中は対象顧客を明確に分け、請求前後に件数と合計額を照合しましょう。二重入金が発生した場合の返金手順と、取引先へ説明する定型文も準備します。

システム・データ連携で起こりやすいトラブル

トラブル4:APIやCSV連携が既存業務に合わない

「API連携可能」と書かれていても、自社が必要とする項目や更新タイミングに対応できるとは限りません。請求額の変更、複数税率、合算請求、分割納品、取消、返金などの例外処理が連携対象外の場合、手作業が残ります。通常処理だけでなく例外処理までテストすることが欠かせません。

導入前に、現行業務のパターンを洗い出し、データ項目と処理結果を突き合わせます。CSV運用では文字コード、日付形式、必須項目、重複登録時の挙動を確認します。API運用ではタイムアウト、再送、障害時の手動切替、エラーログの保管方法まで決めておきましょう。

トラブル5:請求先情報の不備で審査や請求が止まる

会社名、屋号、代表者名、住所、電話番号などの表記が不完全だと、審査が保留になったり、請求書が届かなかったりします。営業が管理する顧客情報と経理が持つ請求先情報が異なる場合もあります。決済代行へ渡す前に顧客マスターを整備することがトラブル防止につながります。

必須項目と入力ルールを定め、法人名の略称、郵便番号、部署名、担当者メールアドレスなどを定期的に更新します。登録エラーを営業へ差し戻すだけでなく、誰がいつまでに修正するかを決めましょう。取引先自身に入力してもらう場合は、利用目的と個人情報の取扱いも説明します。

トラブル6:障害や通知遅延で受注処理が止まる

リアルタイム審査やAPIに依存した運用では、代行会社または自社側の障害によって与信結果を受け取れず、出荷やサービス開始が止まることがあります。結果通知が重複し、同じ処理を二度実行する危険もあります。外部サービスが止まったときの暫定運用を先に決める必要があります。

障害時は受注を保留するのか、金額上限を設けて仮受付するのか、前払いへ切り替えるのかを定義します。稼働状況の確認先、緊急連絡先、復旧後の再処理手順も共有しましょう。システム側では同一IDの重複処理を防ぐ設計と、処理履歴の保存が重要です。

費用・入金・契約で起こりやすいトラブル

トラブル7:想定外の費用で採算が悪化する

決済・保証料率だけを見て契約すると、月額最低料金、請求書発行費、郵送費、振込費用、オプション費などが加わり、想定より総額が増える場合があります。少額取引では一件あたりの固定費が利益を圧迫します。平均単価と件数を使って月間総額を試算することが必要です。

通常月だけでなく、繁忙月、閑散月、請求件数が倍増した場合も試算します。現在の人件費、未回収額、郵送費と比較し、費用増だけでなく削減効果を含めて評価しましょう。料金改定、最低契約期間、解約金、データ出力費用についても契約前に確認します。

トラブル8:入金サイクルが合わず資金繰りが苦しくなる

取引先からの支払日が同じでも、代行会社から自社への入金日は従来と異なることがあります。締め日や振込日を見落とすと、仕入れや給与の支払いより入金が後になり、資金繰りへ影響します。取引先の支払条件と自社への入金条件を分けて確認することが大切です。

導入前に月次の資金繰り表へ反映し、初回入金までの空白期間も確認します。早期入金オプションがある場合は費用を含めて比較しましょう。入金明細の粒度、振込金額と請求額の差額内訳、手数料の会計処理も経理担当と整理します。

トラブル9:契約変更や解約時にデータを移せない

運用開始後に不満が生じても、顧客情報、請求履歴、入金履歴を十分に出力できなければ、別サービスへ移行しにくくなります。解約後すぐに管理画面へアクセスできなくなる場合、監査や問い合わせ対応にも支障が出ます。導入時点で出口となるデータ移行まで確認する視点が必要です。

データの出力形式、保存期間、解約後の閲覧可能期間、進行中債権の扱いを契約前に確認します。移行する場合は、旧サービスで回収する請求と新サービスで発行する請求の境界日を明確にしましょう。取引先への振込先変更案内も余裕を持って行います。

取引先との関係で起こりやすいトラブル

トラブル10:案内不足で取引先に不信感を与える

請求書の発行元や振込先が突然変わると、取引先は誤請求やなりすましを疑うことがあります。与信審査に必要な情報提出を求める際も、目的の説明がなければ抵抗を感じられます。変更理由・開始日・影響範囲を事前に明示することが信頼維持の基本です。

案内はメールだけでなく、重要顧客には営業担当から先に説明します。取引条件や手数料負担が変わる場合は、契約面の確認も必要です。問い合わせ窓口とFAQを用意し、決済代行会社を名乗る請求書が正式なものであることを自社サイトでも告知しましょう。

トラブル11:督促の方法が自社の顧客対応方針と合わない

督促を外部へ任せると、営業担当が知らないまま取引先へ連絡が行く場合があります。支払日の認識違いや請求内容への異議があるのに、定型的な督促が続けば関係が悪化しかねません。督促の時期・手段・文面を導入前に確認することが重要です。

何日遅れたらメール、電話、書面を送るのか、重要顧客への連絡前に自社へ通知できるかを確認します。請求内容に争いがある場合の保留手続きも必要です。営業と経理が入金状況を共有し、取引先からの相談に一貫して答えられる体制を整えましょう。

トラブルを防ぐ導入前チェックリスト

契約・業務・システムの三方向で検証する

導入判断では、契約担当だけでなく、営業、経理、法務、情報システム、カスタマーサポートが参加します。確認項目は、審査対象、保証条件、料金、入金、請求業務、督促、データ連携、障害対応、解約に分けると漏れを減らせます。機能表ではなく実際の受注から回収までを通して確認することが有効です。

全面導入前に、一部顧客で試行し、審査通過状況、処理時間、問い合わせ件数、手作業の残り方を記録します。問題が起きたら「人のミス」で終わらせず、入力ルール、権限、通知、システム制御を見直します。運用開始後も定期的に費用対効果とトラブル件数をレビューしましょう。

【目的別】
BtoB向け決済代行会社
おすすめ3選

ここでは、BtoBの請求業務における悩みを解決する決済代行会社を目的別に紹介。
与信精度・審査スピード・経理処理の自動化など、自社の目的に合ったサービス選びの参考にしてください。

与信の精度・継続率
で選ぶなら
Paid
Paid
※画像引用元:Paid公式HP(https://paid.jp/)
おすすめする理由
  • 審査の難しい個人事業主にも対応できる独自のノウハウで与信精度を担保し、限度額は最大5,000万円
  • 機会損失を防ぎ売上向上に直結。電話督促と遅延・未払い時の100%保証で継続取引がしやすい※1
限度額 最大5,000万円
審査の速さ 最短数秒
連携
機能
API、iPaas連携可
保証料 請求金額の
0.5~3.5%
主な導入企業

LINE、ココナラ、スペースマーケット、キャンドゥ、ニトリ

公式HPで与信精度
について詳しく見る

電話で問い合わせる

審査のスピード・通過率
で選ぶなら
マネーフォワード掛け払い
マネーフォワード掛け払い
※画像引用元:マネーフォワード掛け払い公式HP(https://biz.moneyforward.com/kakebarai/)
おすすめする理由
  • 審査スピードは最短1秒。機械学習を用いた独自の審査モデルで高速化を実現

  • 審査の通過率は99%※2。クラウド上で管理された取引データをベースに与信判断を行う
限度額 1,000万円
審査の速さ 最短1秒
連携
機能
約10種類
保証料 委託金額の
0.5~3.5%
主な導入企業

SOMPO Light Vortex、JA全農たまご、Schoo、丸紅フォレストリンクス

公式HPで速度・通過率
について詳しく見る

経理・会計処理の自動化
で選ぶなら
ロボットペイメント
ロボットペイメント
※画像引用元:ロボットペイメント公式HP(https://www.robotpayment.co.jp/service/campaign/b2b_payment/)
おすすめする理由
  • 弥生会計、勘定奉行、freee会計など主要会計ソフトと直接連携が可能で、入力作業を自動化

  • 仕訳データの取り込み・生成を自動で行い、経理・会計業務を効率化
限度額 最大30万円
審査の速さ 最短2営業日
連携
機能
15種以上
保証料 カード決済の場合
2.65%
主な導入企業

日本調剤、毎日新聞社、扶桑社、Gakken

公式HPで自動化
について詳しく見る

電話で問い合わせる

※1 参照元:Paid公式HP(https://paid.jp/)2025年7月19日調査時点
※2 参照元:マネーフォワード掛け払い公式HP(https://biz.moneyforward.com/kakebarai/