BtoB向け決済代行会社の専門メディア 【Kessary(ケッサリー)】 » BtoB決済代行に関するコラム集 » BtoB決済代行の導入タイミング

BtoB決済代行の導入タイミング

BtoB取引では、商品やサービスを提供した後に請求書を発行し、入金を確認して売掛金を消し込むという流れが一般的です。しかし、取引先が増えるほど請求書の作成、送付、入金確認、未払い時の督促、与信管理などの業務は複雑になります。特に、営業担当者や経営者が請求業務まで担っている企業では、売上が伸びるほどバックオフィスの負担が増え、事業成長の足かせになることがあります。

BtoB決済代行は、請求書の発行や代金回収だけでなく、サービスによっては取引先の与信審査や未払い時の対応、売掛金の保証まで任せられる仕組みです。ただし、すべての企業が創業直後から導入すべきとは限りません。重要なのは、自社の売上規模だけでなく、取引社数、請求業務にかかる時間、資金繰り、未回収リスクを総合的に見て導入時期を判断することです。

BtoB決済代行を導入するタイミングが重要な理由

売上が増えるほど請求業務は比例して増える

売上が増えると、一般的には事業が順調に成長していると考えられます。しかし、BtoB取引では売上の増加にともなって請求先、請求金額、支払条件、入金予定日などの管理項目も増えます。取引先が数社しかない段階では表計算ソフトや会計ソフトで管理できても、数十社、数百社になると、請求漏れや金額間違い、入金確認の遅れが起こりやすくなります。

また、毎月末や月初に請求業務が集中する企業では、経理担当者の残業や営業担当者の事務作業が常態化しやすくなります。決済代行を導入すると、取引データを登録するだけで請求書発行や入金管理を自動化できる場合があります。業務量が限界に達してから導入するのではなく、増加が見込まれる段階で準備することが、スムーズな事業拡大につながります。

未回収リスクは売上規模に関係なく発生する

売上規模が小さい企業では、1件の未払いが資金繰りに大きな影響を与えることがあります。たとえば、月商が数百万円の企業で数十万円の売掛金が回収できなければ、仕入れ代金や外注費、人件費の支払いに影響する可能性があります。売上が大きい企業であっても、特定の取引先への依存度が高い場合は同様です。

決済代行サービスの中には、所定の審査を通過した取引について、未払い時の保証を提供するものがあります。ただし、保証対象や条件、対象外となるケースはサービスごとに異なります。「売上が小さいから与信管理は不要」と考えず、1件の未回収が自社に与える影響を基準に検討することが大切です。

創業期にBtoB決済代行を導入する場合

創業期は経営者が請求業務を兼任しやすい

創業期は、営業、商品開発、採用、資金調達など、経営者が多くの業務を兼任する時期です。請求書の発行や入金確認も経営者自身が行っているケースは珍しくありません。取引先が少ない間は大きな問題にならなくても、営業活動に時間を使いたい時期に請求業務が増えると、成長機会を逃す可能性があります。

創業期に決済代行を導入するメリットは、経理担当者を採用する前から請求・回収業務の仕組みを整えられることです。初期費用や月額費用が無料または低額で、利用した請求分に応じて手数料が発生するサービスであれば、取引量が少ない企業でも検討しやすいでしょう。経営者の時間を営業や顧客対応に戻すことが、導入費用以上の価値になるかを考えるのがポイントです。

創業期は取引条件と業務フローを先に決める

創業期に導入する場合は、機能の多さだけでサービスを選ばないことが大切です。取引先情報をどのように登録するか、請求書をいつ発行するか、入金が遅れた場合に誰が対応するかなど、基本的な業務フローを整理しておきます。決済代行会社に任せる業務と、自社が担当する業務を区分することで、導入後の混乱を防げます。

また、将来の取引拡大を見越し、API連携や会計ソフト連携の有無も確認しておきましょう。創業直後は手作業でも運用できますが、取引件数が増えた際に別のサービスへ乗り換えると、データ移行や取引先への再案内が必要になることがあります。現在の業務量ではなく、1〜2年後の取引件数を想定して選ぶことが重要です。

成長期にBtoB決済代行を導入する場合

取引先の増加が導入検討のサインになる

成長期は、営業活動が活発になり、新規顧客や販売代理店、法人会員が増える時期です。特に、請求書払いを希望する企業が増えた場合、営業部門だけでなく経理部門にも負担がかかります。取引先ごとに締め日や支払日が異なる場合は、請求書の発行日や入金予定日を個別に管理しなければなりません。

成長期の企業にとって、決済代行の導入は単なる業務効率化ではありません。請求書払いに対応できることで、クレジットカード決済や前払いを利用できない法人との取引を始めやすくなる場合があります。決済手段の不足によって失っていた商談や大口案件を受けられるかという売上面の効果も試算しましょう。

採用と外注の費用も含めて比較する

決済代行の費用を評価する際は、サービス手数料だけを見ると判断を誤ることがあります。自社で対応する場合は、経理担当者の人件費、請求書作成ソフトの費用、郵送費、督促にかかる時間、信用調査会社の利用料などが発生します。さらに、担当者が休職や退職をした場合の引き継ぎコストも考えなければなりません。

一方、決済代行では請求金額に応じた手数料が発生することが一般的です。たとえば、月間請求額が1,000万円で手数料率が1%の場合、手数料は10万円です。この金額だけを見るのではなく、内製した場合の人件費や未回収リスク、営業機会の損失と比較します。「手数料が高いか」ではなく、「自社で行う総コストより合理的か」という視点が必要です。

安定期にBtoB決済代行を導入する場合

既存業務の見直しと標準化に向いている

安定期の企業では、取引先や売上が一定水準に達している一方、長年の慣習によって業務が複雑化していることがあります。部署ごとに請求方法が異なる、担当者しか入金状況を把握していない、紙の請求書と電子請求書が混在しているといった状態です。こうした業務を見直すタイミングとして、決済代行の導入は有効です。

決済代行を導入する際は、現在の請求フローをそのままシステムに移すのではなく、不要な承認や重複入力がないか確認します。販売管理システムや会計ソフトとの連携を整えれば、受注から請求、入金消込までの情報を一貫して管理できる可能性があります。属人的な運用から、誰でも確認できる標準化された運用へ移行することが安定期の主な目的です。

大口取引では与信限度額と保証条件を確認する

安定期には、取引単価が高い顧客や長期契約が増えることがあります。大口取引では、請求業務の効率化だけでなく、与信限度額や支払条件、保証対象範囲の確認が欠かせません。サービスによっては、一定額を超える取引や特定業種の取引が保証対象外となることがあります。

また、既存の主要取引先を決済代行の対象にする場合は、取引先への説明も必要です。請求書の発行元や振込先口座が変わる場合、事前案内が不足すると入金遅れや問い合わせにつながります。大口取引ほど、料金だけでなく限度額、保証条件、入金サイクル、サポート体制を確認することが重要です。

売上規模別に見る導入判断の考え方

月間請求件数が少ない場合

月間の請求件数が数件から十数件程度であれば、すぐに決済代行を導入しなくても運用できる企業はあります。ただし、経営者が請求業務に毎月何時間も費やしている場合や、請求漏れが発生している場合は、件数だけで判断すべきではありません。少ない件数でも高額取引が多ければ、未回収リスクへの備えが優先されます。

まずは、請求書発行、入金確認、督促にかかっている時間を記録しましょう。時間数を人件費に換算し、決済代行の利用料と比較します。請求件数が少なくても、1件あたりの取引額が大きい企業や、営業機会を優先したい企業は早期導入の効果が出やすい傾向があります。

請求件数が増えた場合

請求件数が毎月増えている場合は、業務が限界に達する前に導入を検討します。目安として、請求書作成や入金消込に複数人が関わるようになった、月末月初に残業が発生する、営業担当者が請求状況を確認している、といった変化が見られたら見直しのタイミングです。

決済代行の手数料は売上が増えるほど大きくなりますが、業務量やリスクも同時に増えます。導入前後で、処理時間、請求ミス、入金遅延、督促件数などを比較できるようにしておくと、費用対効果を判断しやすくなります。導入効果を「削減時間」と「防げたリスク」の両面で測定することが大切です。

導入前に確認したいチェックポイント

料金体系と追加費用を確認する

決済代行サービスの料金は、初期費用、月額費用、請求ごとの事務手数料、保証料、振込手数料などに分かれていることがあります。表面上の手数料率が低くても、請求書発行料やオプション料金を加えると想定より高くなる場合があります。自社の月間請求額と件数をもとに、実際の見積もりを取得しましょう。

また、取引先の審査に通過しなかった場合の扱いや、保証対象外の取引にかかる費用も確認します。自社の取引パターンを反映した年間コストで比較することで、導入後の予算差異を防げます。

導入後の運用を社内で説明できるか

決済代行を導入しても、取引データの登録や請求内容の確認など、すべての作業がなくなるわけではありません。営業が受注情報を登録し、経理が請求内容を確認し、管理者が承認するなど、社内の役割分担を決める必要があります。

導入前に、現場担当者向けの操作説明やマニュアルを準備しておきましょう。サービス提供会社が専任担当者や導入支援を用意しているかも確認します。導入後に誰が何をするのかを明確にできるサービスを選ぶことが、定着のポイントです。

まとめ:決済代行は「困ってから」ではなく「増える前」に検討する

BtoB決済代行の導入タイミングは、売上規模だけで決めるものではありません。創業期は経営者の時間を確保するため、成長期は請求業務の増加と販売機会の拡大に対応するため、安定期は業務の標準化やリスク管理のために導入を検討できます。

導入判断では、決済代行の手数料だけでなく、自社で対応する人件費、システム費用、未回収リスク、営業機会の損失まで含めて比較しましょう。請求業務が限界に達する前に、自社のフェーズに合った決済代行サービスを選ぶことが、費用対効果を高める近道です。

【目的別】BtoB向け
決済代行サービス
おすすめ3選を見る

【目的別】
BtoB向け決済代行会社
おすすめ3選

ここでは、BtoBの請求業務における悩みを解決する決済代行会社を目的別に紹介。
与信精度・審査スピード・経理処理の自動化など、自社の目的に合ったサービス選びの参考にしてください。

与信の精度・継続率
で選ぶなら
Paid
Paid
※画像引用元:Paid公式HP(https://paid.jp/)
おすすめする理由
  • 審査の難しい個人事業主にも対応できる独自のノウハウで与信精度を担保し、限度額は最大5,000万円
  • 機会損失を防ぎ売上向上に直結。電話督促と遅延・未払い時の100%保証で継続取引がしやすい※1
限度額 最大5,000万円
審査の速さ 最短数秒
連携
機能
API、iPaas連携可
保証料 請求金額の
0.5~3.5%
主な導入企業

LINE、ココナラ、スペースマーケット、キャンドゥ、ニトリ

公式HPで与信精度
について詳しく見る

電話で問い合わせる

審査のスピード・通過率
で選ぶなら
マネーフォワード掛け払い
マネーフォワード掛け払い
※画像引用元:マネーフォワード掛け払い公式HP(https://biz.moneyforward.com/kakebarai/)
おすすめする理由
  • 審査スピードは最短1秒。機械学習を用いた独自の審査モデルで高速化を実現

  • 審査の通過率は99%※2。クラウド上で管理された取引データをベースに与信判断を行う
限度額 1,000万円
審査の速さ 最短1秒
連携
機能
約10種類
保証料 委託金額の
0.5~3.5%
主な導入企業

SOMPO Light Vortex、JA全農たまご、Schoo、丸紅フォレストリンクス

公式HPで速度・通過率
について詳しく見る

経理・会計処理の自動化
で選ぶなら
ロボットペイメント
ロボットペイメント
※画像引用元:ロボットペイメント公式HP(https://www.robotpayment.co.jp/service/campaign/b2b_payment/)
おすすめする理由
  • 弥生会計、勘定奉行、freee会計など主要会計ソフトと直接連携が可能で、入力作業を自動化

  • 仕訳データの取り込み・生成を自動で行い、経理・会計業務を効率化
限度額 最大30万円
審査の速さ 最短2営業日
連携
機能
15種以上
保証料 カード決済の場合
2.65%
主な導入企業

日本調剤、毎日新聞社、扶桑社、Gakken

公式HPで自動化
について詳しく見る

電話で問い合わせる

※1 参照元:Paid公式HP(https://paid.jp/)2025年7月19日調査時点
※2 参照元:マネーフォワード掛け払い公式HP(https://biz.moneyforward.com/kakebarai/