業務効率化やコスト削減など、さまざまなメリットが得られると注目を集めているBtoBクレジットカード決済。ここでは、BtoBクレジットカード決済を導入する方法や導入の流れについて解説します。
BtoBクレジットカード決済を導入する方法は、「カード会社と直接契約する」方法と「決済代行会社を利用する」方法の2種類です。
カード会社と直接契約する場合は、まず契約するカード会社を選択します。その上で、手数料率や取引条件について交渉を実施。決済代行会社を間に挟まない分、決済手数料を抑えられる可能性があります。特に取引金額が大きい場合は、決済代行会社を挟むより大幅にコストを削減できるかもしれません。
ただし、契約プロセスが複雑で時間がかかる点はデメリット。複数のカード会社と契約する場合は、カード会社ごとの審査やシステムの導入が必要です。
一般的なのが、決済代行会社を利用する方法です。手間や時間をかけずに複数のクレジットカードブランドを一括で取り扱うことが可能。また、セキュリティ対策なども行ってくれるので、安心感をもって決済サービスを提供することができます。
ここでは、決済代行会社を利用したBtoBクレジットカード決済の導入方法をご紹介します。一般的な流れは、以下の4ステップです。
サービス内容や費用、サポート体制やセキュリティなどをチェックしながら決済代行会社を選びます。BtoB取引に特化している会社や、導入実績が多い会社なら信頼感があるでしょう。自社のECサイト、受発注システム、会計システムなどと連携できるかどうかも確認してください。
決済代行会社を通して、各カード会社で加盟店審査が行われます。事業内容、財務状況、Webサイトの記載内容(特定商取引法に基づく表記など)、信用情報などを確認する審査です。審査期間は数週間から2ヶ月ですが、事業内容や希望する決済手段などによって期間は大きく異なります。
審査に通過し、契約が完了したら、テスト環境で決済システムの設定とテストを行います。正常な決済ができるか、入金情報が連携されるか、確認できたら利用開始です。
サービス開始後は、取引先企業からのクレジットカード決済を受け付けられるようになります。システムの管理画面から売上状況や入金状況などを確認・管理することも可能です。
BtoBクレジットカード決済は、カード会社との直接契約より決済代行会社を利用するのがおすすめです。決済代行会社を通すことで、スムーズにクレジットカード決済を導入できます。ただし利用を開始するまでには加盟店審査など時間がかかるため、導入を検討している場合は早めに相談してみてください。
本メディアでは、目的別におすすめのBtoB向け決済代行サービスをご紹介しています。提供する会社によってサービス内容が大きく異なるため、よく比較するのがおすすめです。
ここでは、BtoBの請求業務における悩みを解決する決済代行会社を目的別に紹介。
与信精度・審査スピード・経理処理の自動化など、自社の目的に合ったサービス選びの参考にしてください。

| 限度額 | 最大5,000万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短数秒 |
| 連携 機能 |
API、iPaas連携可 |
| 保証料 | 請求金額の 0.5~3.5% |
LINE、ココナラ、スペースマーケット、キャンドゥ、ニトリ

| 限度額 | 1,000万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短1秒 |
| 連携 機能 |
約10種類 |
| 保証料 | 委託金額の 0.5~3.5% |
SOMPO Light Vortex、JA全農たまご、Schoo、丸紅フォレストリンクス

| 限度額 | 最大30万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短2営業日 |
| 連携 機能 |
15種以上 |
| 保証料 | カード決済の場合 2.65% |
日本調剤、毎日新聞社、扶桑社、Gakken