個人の買い物ではすでに、キャッシュレス決済が当たり前になっています。現在注目されているのが、企業間取引におけるキャッシュレス決済です。ここでは、BtoBキャッシュレスとは何か、導入するメリットをご紹介します。
キャッシュレスBtoB決済とは、企業間取引(BtoB)における決済を、現金ではなくクレジットカードや電子マネー、QRコード決済などのキャッシュレス手段で行うことです。従来の企業間取引(BtoB)では、銀行振り込みが一般的。手作業かつ現金や小切手などで行うのが主流でしたが、BtoBキャッシュレス決済ならデータやシステムを介して自動的に処理することが可能です。
近年、BtoCキャッシュレス決済の普及を受けて、BtoBでもキャッシュレス決済が導入されつつあります。BtoB決済市場は、日本国内で約1,000兆円規模と見られる巨大市場※。いわゆるブルーオーシャンで、新たなサービスを提供する企業が増えています。
BtoBキャッシュレスが注目される理由は、従来の銀行振り込みより効率的、かつ未回収リスクを避けられるなどメリットがあるからです。ここでは、3つのメリットをご紹介します。
従来の決済方法では、データを入力して請求書を作成し、印刷・発送、入金消し込み、督促など多くの作業が必要。一定期間分の取引をまとめて処理するため、経理部門や営業部門に大きな負担がかかっていました。
クレジットカード決済なら、煩雑で手間がかかる請求業務が効率化。会計システムや経費精算システムと連携すれば、経理業務全体を合理化することができます。手入力によるミスを減らし、現金紛失や盗難のリスクもなくすことができるでしょう。
掛け売りでは、倒産による未払いや支払いの遅延を避けるため、与信審査を行わなくてはなりません。しかしクレジットカード決済なら、カード会社が与信審査を代行してくれる上、売掛金を100%保証。これまで取引が難しかった個人事業主や設立間もない企業とも安心感をもって取引を開始することができます。
また、クレジットカード決済では、銀行振込よりも短期間で売上金が入金されるのが一般的です。これによりキャッシュフローに余裕が生まれ、計画的な事業運営が行えます。
クレジットカード決済は、買い手企業にとってもメリットがある方法です。まず、現金の準備や持ち運び、銀行への入金といった作業が不要になり、支払いがスムーズになります。銀行振込や口座振替の手数料負担がなくなる上、法人カードを利用すれば、経費の支払いを通じてポイントやマイルを獲得することが可能。実質的なコスト削減も行えるでしょう。
支払い方法の選択肢が増えることで、顧客満足度の向上といった効果も期待することができます。
BtoBキャッシュレス決済を導入することで、業務の効率化やリスク回避、顧客満足度向上などさまざまなメリットを得ることができます。決済履歴を元にデータ分析を行えば、経営判断や戦略立案に役立てることも可能です。業務の効率化や事業の成長を目指すなら、ぜひBtoBキャッシュレス決済の導入を検討してみてください。
本メディアでは、目的別におすすめのBtoB向け決済代行サービスをご紹介しています。提供する会社によってサービス内容が大きく異なるため、サービス選びにお役立てください。
ここでは、BtoBの請求業務における悩みを解決する決済代行会社を目的別に紹介。
与信精度・審査スピード・経理処理の自動化など、自社の目的に合ったサービス選びの参考にしてください。

| 限度額 | 最大5,000万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短数秒 |
| 連携 機能 |
API、iPaas連携可 |
| 保証料 | 請求金額の 0.5~3.5% |
LINE、ココナラ、スペースマーケット、キャンドゥ、ニトリ

| 限度額 | 1,000万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短1秒 |
| 連携 機能 |
約10種類 |
| 保証料 | 委託金額の 0.5~3.5% |
SOMPO Light Vortex、JA全農たまご、Schoo、丸紅フォレストリンクス

| 限度額 | 最大30万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短2営業日 |
| 連携 機能 |
15種以上 |
| 保証料 | カード決済の場合 2.65% |
日本調剤、毎日新聞社、扶桑社、Gakken