決済代行を導入する際は、導入・利用で発生する料金についても確認しましょう。ここでは、決済代行の費用のうち、決済を行うたびに発生する手数料について解説します。
決済代行サービスを利用するためには、初期費用や月額固定費、決済手数料(トランザクション費用、振込手数料、取り消し処理手数料)などさまざまな費用がかかります。
| 初期費用 | 決済機関の審査や専用の決済システムの構築などにかかる費用 |
|---|---|
| 月額固定費 | システム利用費や運用費など |
| 決済手数料 | 決済に応じて発生する費用 |
ここで注目したいのが、決済手数料です。導入時だけ発生する初期費用、毎月決まった額が発生する月額固定費と異なり、決済手数料は顧客が決済を行うたび、売上金額に比例して発生。このためビジネスが成長し、売上が増えれば増えるほど、決済手数料の負担が増えてしまいます。
決済手数料の相場は、決済金額の2〜10%※1です。ただし決済手段や業種、取扱商材、売上規模(取引高)、契約内容などによって大きく異なります。決済手段別に見ると、相場は以下の通りです。
手数料の内訳にも注意が必要です。決済手数料は一般的に、「決済サービス利用料」と「トランザクション費用」、「振込手数料」「取り消し手数料」の4種類で構成されています。
| 決済サービス利用料 | 決済に応じて発生する費用 |
|---|---|
| トランザクション費用 | ECサイトからのデータ転送にかかる手数料 |
| 振込手数料 | 決済された売上金を指定口座に振り込む際にかかる費用 |
| 取り消し処理手数料 | 返金手続きや、過去の取引の取り消し処理にかかる費用 |
トランザクション費用はデータ転送にかかる通信費です。取引金額に関わらず、1件処理するたびに費用がかかります。このためデータの件数が多いほど負担も増加。また振込手数料は、決済代行会社から売上金を入金してもらう際にかかる費用です。振込金額や振込件数、振込の頻度などによって金額が変わるので注意してください。
決済代行の費用は、サービスを提供する会社によって異なります。初期費用や月額固定費用しかかからない会社や、決済手数料しかかからない会社などさまざまです。料金が安い分、提供するサービスを絞っている会社もあれば、費用が生じる分サービスを手厚く充実させている会社もあります。
大切なのは、自社のビジネスモデルに合っているかどうかです。必要な決済手段やサービスはビジネスモデルによって違うため、費用や内容をよく確認した上で選ぶようにしてください。
本メディアでは、目的別におすすめのBtoB向け決済代行サービスをご紹介しています。提供する会社によってサービス内容が大きく異なるため、サービス選びにお役立てください。
ここでは、BtoBの請求業務における悩みを解決する決済代行会社を目的別に紹介。
与信精度・審査スピード・経理処理の自動化など、自社の目的に合ったサービス選びの参考にしてください。

| 限度額 | 最大5,000万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短数秒 |
| 連携 機能 |
API、iPaas連携可 |
| 保証料 | 請求金額の 0.5~3.5% |
LINE、ココナラ、スペースマーケット、キャンドゥ、ニトリ

| 限度額 | 1,000万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短1秒 |
| 連携 機能 |
約10種類 |
| 保証料 | 委託金額の 0.5~3.5% |
SOMPO Light Vortex、JA全農たまご、Schoo、丸紅フォレストリンクス

| 限度額 | 最大30万円 |
|---|---|
| 審査の速さ | 最短2営業日 |
| 連携 機能 |
15種以上 |
| 保証料 | カード決済の場合 2.65% |
日本調剤、毎日新聞社、扶桑社、Gakken